This so adorable...

日々起きること。

ある日の一日、『ららら』に導かれた日。

「懐かしい、においがした~」

 

この言葉ではじまる歌が、頭の中で流れ始めた12:11。

何の曲だったっけ?と考えながら、頭の中で流していると、

 

「好きになるのは~簡単だけど~」

 

歌っている歌手の顔が、頭の中に現れ、そして、

 

「らら~ららら~」。

 

そうだ、大黒摩季の『ららら』だ。

今日の私は機嫌が良かった。

 

 

▼曲が流れ始まる前に、廊下で、通りすがりの職員に急に話しかけられた。

「あの、○○職種さんなんですよね」

私の職種を聞く、中年後半の細身の男性。

昨日、鍵ホルダーの前でたたずむその男性に、

「何かお困りですか?」私がそう話しかけたのだ。

彼が探す鍵は、別の課が使用していることを教えてあげて、初対面の会話は終了していた。

 

彼:「■■という病気を聞かれたことがありますか?僕は県で認定された第一号なのです。今度研修であなたの職種が講演に来られるのですが、昨日話したときになぜかあなたにこの話をしたくなってしまって。」そう急に病気をカミングアウトされた。

一通り話をして、素直に面白い会話だったので「またお話しましょう」と私が言うと、彼は笑顔で去って行った。

 

▼カミングアウトを受ける前に廊下を歩いていると、同じ課の普段関わりの薄い女性の上司に後ろから抱きつかれた。

昨夜、一緒に会議の受付をしていたのだが、その時の彼女はいつもの活発な様子と違った。

「お疲れのようですね」そう私が椅子を差し出すと、

彼女は「午前中の外勤を夢中でこなしていたら、すっかり水分を摂るのを忘れてしまっていて。遅くなった昼食で大量の氷水を飲んだけれども、今は頭痛がする」

と顔をしかめながら、座った。

熱中症か、もしくは脱水症で電解質のバランスが崩れたに違いないという話をしていたところ、

ふと自分の机の上に、経口補水液があったことを思い出した。

ひとっ走り席に取りに戻り、彼女に経口補水液をプレゼント。

会議中に、彼女は1本飲み切っていた。

その効果か、今朝はすっかり調子が戻ったらしく、お礼を言われた。

気付くと、外国製のクッキーと一緒に、彼女に私の手が握られていた。

おばちゃんの、手の暖かさだった。

 

▼おばちゃんに手を握られる前に、私が嫌いな女性上司に「別の日付のこの用紙が欲しいのだけれども・・・」と話しかけられた。

先日、骨折したとココにも書いた例の女性だ。

昨日の朝、「Feelさん、ピー君の手伝ってもらいたいんだけれども、今いい?」と大きな声で言われた。

今、私の直属のくまさん上司は家族旅行で長期休みに入っていて、いないのだ。

それをいいことに、別の担当である私を使おうとしたのだろう。みえみえの魂胆だ。

 

「今、ですか?今は、私、上司に頼まれた○○をしているんですけれど、その仕事、今、私でなければ、こなせない仕事なのでしょうか?」と、負けない大声で返した。

ひるむ、おばさん。

「そ、そう。じゃあまたいい時に声かけてくれる?」とおばさんが小声で言ったので、

「『いい時』ですね。わかりました」と、きっぱり返したが、一向に『いい時』はやってこないので、一生話しかけるつもりはない。

そんな話を昨日、ぽにょさんに深夜に聞いてもらっていたので、今日の私は、多少心穏やかだった。

実のところ、彼女が別の用紙が欲しいと言いはじめるかもしれないと考えて、事前に用意もしていたのだ。

 

「どうぞ」と、私は笑顔で、用紙を手渡した。

 

▼孤独な高齢者の寂しさは、若い私には想像がつかないが、きっと寂しいものだろう。

家族で過ごすお盆や正月になると、必ず泣きながら「寂しい」と電話をしてくるおじいさんがいる。

彼が若いときに、嫁と娘を殴り、虐待をしていたから、家族は出て行ったのだ。

彼は戦争に行っており、殴ったことは虐待という認識は今でもない。

「○○さんが、家族の望まないことをしたから、みんないなくなったんでしょう?仕方ないが。私なら、殴り返しとるよ。○○さんが悪い」と、電話がかかってくるたびに、率直に諭していたのだけれども、

『○○さんが、昨日数年ぶりに帰ってきた娘を殴って、今警察に捕まっているから迎えに行く』という同僚からの報告を受けた。

驚いた、その一言だった。

 

▼始業前に、海外旅行に出かけているくまさん上司と、彼の家にお泊りに行っている直属の後輩のことを考えた。

いつも、私の相手をしてくれる人が二人もいないのは、少しさみしい。

でも、楽しんできてくれたらいいな、そう考えて、ひとりにやにやしていた。

 

 

 

そんな一日。