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Feel。感ジテイルカ?

「ちょっと、散らかっているでしょう?」 心の散らかり具合、半端ない。

自分が一番怯えていた場所で、一番恐れていた事を無意識で行った時、それは自分自身の「正義」以外何ものでもなかったのだけど。

 彼女のためだったら何だってする。

愛する人の頼みだもの、どんなことだってやる覚悟だった。

 

だけどやる内容については、少々条件があった。

その条件は「事が、私の職場に関係しないこと」。

私は自分が同性愛者であることは、職場に、また身の回りの人に知られたくありません。

人々の天の邪鬼というか、八方美人な面とか、私に向ける態度と、世の中に向ける態度が違う人々の様子を感じることは、私にとっては想像するだけで苦痛でしかなかった。

 

奇しくも、この記事を載せようかと編集していたころに某俳優が電撃的に引退をした。

海外に逃げて行ったことで「逃亡」と報道する機関もあったが、彼らはカミングアウトの恐怖を知らないのだ。

自分の大切な秘密を、身の回りの人に知られることの恐怖を、本当に知らないんだと思う。

普段周りに怯えて過ごしている人ほど、この悩みは大きいのではないだろうか。

 

怖い。

 

周りの態度が変わること、私のイメージが変わること、噂をされたくない、家族を否定されたくない、恋人を悲しませたくない。

いったい、カミングアウトをしている人は、どうやってこのハードルを飛び越えたのだろうか。いつも不思議だった。

 

あの時、私は彼女の仕事の手伝いをしていたのだ。

簡単にいえば、電話役である。営業のための手伝い。

とある理由があって、アポイントをとって、そこに会いに行く。

電話が苦手だという度々言う彼女をみかねて、私は、電話役をかってでた。

しかしこの電話役をやってみるとかなりの衝撃で、断られ、ふがいない対応をされ、早い段階で私の心は折れ曲がった。

仕事では電話を常々していたけれど、普段の自分の立場とは真逆になっていたのだった。というのが、“お願いされる”立場から、“お願いする”立場に。

“お願いすること”が、どれだけストレスな事か、私はこの時初めて感じたのでした。なかなか会うアポが決まらないことに、彼女はいらだち始めた。

“会うことの期限”も決まっていたから、心は穏やかではない。余計に私たちを焦らせた。

 

イライラする彼女に、私もイライラした。

普段がとても優しい人なだけに、突然キレたような態度をしたり、口調が強かったりする彼女に敏感に反応してしまい、電話が終わった後にため息をついたこともあった。

長年付き合っていたにもかかわらず、結婚してすぐに別れるカップルが世の中にいますよね。

きっとそういう時は、こういう相手の見慣れない態度のギャップにやられてしまうんだろうなってつくづく感じた。

私は結婚する前に気付けて良かったって、本当に思いました 笑

 

でもイライラしたって、お互い心がすり減るだけで、なにも改善しないんですよね。

 

いつもはラブラブなはずの電話でも、事がうまくいかないことへの疲れきった会話が増えた。

「大丈夫ってなかなか思えないね」そうポツリと言った彼女。

そっか、いつもは私が彼女に大丈夫、大丈夫って言って支えてきていたんだ。

今回は私が巻きこまれているから、なかなかこの言葉に行きつかなかったけれど、“大丈夫”は、私しか言えない言葉だ。

大丈夫、だから彼女に何とかして1件のアポを。

 

そう思った時、私は自分の職場を使うことを思いついた。

そして翌日には関係課に行き、アポの確約をとれる可能性を得たのである。

思いがけない急展開に彼女も私も、とっても喜んだ。

一番興奮していたのは、最前線で苦労して電話をかけまわっていた私自身だった。

だけど、喜びはつかの間。私はその夜、自分が想像もしていなかった恐怖と闘うことになる。

 

 

 

 

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